育成事業
[主要事業紹介]
「参加できる事業」から
「育ち、育てるプログラム」へ
国際村最初の町民参加プログラム
町民参加ミュージカル
1993年の開館時から「町民が参加できる事業」の充実を目指した国際村は、野外公演のコロスとして観世栄夫氏との共演、アーティストとの交流パーティなど、町の人たちがプロフェッショナルの才能に直接触れる機会を積極的に提供しました。
その中でもとりわけ力を入れたプログラムが、二期会合唱団の下瀬のり吉氏を指導者に迎え「七ヶ浜国際村専属合唱団」を結成し、二期会のソリストたちと一緒に舞台で歌い・踊り・演じる「町民参加ミュージカル」です。1993年11月に『マイ・フェア・レディハイライト』でスタートした「町民参加ミュージカル」は、2000年まで毎年11月に国際村ホールでの公演を続け、子どもからシニアまで、男女を問わず幅広い層の町の人たちが国際村ホールの舞台に立ちました。
打楽器の可能性を拡げ、新たな音楽の開拓に挑む
七ヶ浜国際村パフォーマンスカンパニー
パーカッションアンサンブルグループGroove7(グルーヴ・セブン)
パーカッショニスト・ユニット・越智ブラザーズ(OCHI Brothers)と国際村スタッフが出会い、2000年に国際村オリジナルのワークショップとコンサートを開催。この時に結成した「国際村キッズアンサンブル」を母体に、翌2001年、パーカッションアンサンブルグループ Groove7(グルーヴ・セブン)が結成されました。
越智ブラザーズの、アフリカをはじめとする世界中の民族打楽器とそのリズムを駆使したプリミティブかつ未来的サウンドの血を引くGroove7は、2007年からマリンバ演奏者星律子氏を音楽監督に迎え、小学生から大学生、社会人までのメンバーが、ジャンベやマリンバなどの打楽器を中心とした楽器によるダイナミックかつ新しい言葉を探し続けています。
TV出演や仙台や他県での演奏の機会も多く、2012年にはサックス演奏者渡辺貞夫氏と共演もしました。
七ヶ浜から世界に羽ばたく
七ヶ浜国際村パフォーマンスカンパニー
ミュージカルグループNaNa5931(なな ごーきゅうさんいち)
2001年4月、七ヶ浜国際村の劇場付きミュージカルカンパニーとして結成したNaNa5931(なな ごーきゅうさんいち)。2002年11月に『ナナ』で旗揚げし、宮城県民会館での公演『MEGURU』(2005年)、七ヶ浜町のキャッチコピー「うみ・ひと・まち」三部作の最終作となるミュージカル『KAIRI(海里)』(2006年)、七ヶ浜町町制施行60周年・七ヶ浜国際村開館25周年を記念したミュージカル『Re:born』(2008年)など、高く評価される19作品を発表してきました。(2023年10月現在)
東日本大震災を題材とした2011年の『ゴーへ Go Ahead』は、「震災の風化防止」と「全国からいただいた支援への感謝」という被災地からのメッセージを伝える活動の一環として、2012年8月に名古屋大学豊田講堂と東京の日生劇場、2019年3月には神奈川県の鎌倉芸術館で上演し、大きな反響を呼びました。
現在の団員は小学生から社会人まで約30人。結成時から変わらない梶賀千鶴子氏・廣瀬純氏の指導による定期レッスン(毎週木曜日)を中心に身体表現の研鑽を積んでいます。
公演時の衣装制作は七ヶ浜のお母さんたちのボランティア「七ヶ浜おはりこーず」が担っています。
七ヶ浜生まれの打楽器演奏チーム
七ヶ浜もっきんバンド
2016年から2019年に活動したマリンバを演奏するチーム。毎年3月にメンバーを公募し、マリンバ・ファンタジーの星律子氏、布田恭子氏の指導のもと、Groove7との共演を目標にレッスンを重ね、約半年のレッスンを経て、夏には国際村ホールでGroove7との共演を実現してきました。
NaNa5931へのゲートウェイ
NaNaキッズクラス
2016年にオープンしたNaNaキッズクラスは、町内在住の3歳から12歳までの児童を対象としたミュージカルのレッスンクラス。心身の成長を促すとともにミュージカルの楽しみ方を伝えることを目的に、毎週日曜日の午前中にレッスンをしています。
講師は、高橋美優氏(NaNa5931第1期生)やSCSミュージカル研究所指導員、NaNa5931団員。簡単なダンス、発声、リズムバリエーションなどを学び、さらにミュージカルに関心をもった参加者は、NaNa5931入団を目指してレッスンに励みます。
コロナ禍により2020年以降の募集は休止していましたが、2023年の夏休みに無料体験レッスンを開催し、9月に正式に再開しました。